ひとり事業のBCP対策|病気・故障・停電・入金遅延で「収入が止まらない」ための備え

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会社にはBCP(事業継続計画)を作る総務部門があります。では、個人事業主や一人社長のBCPは誰が作るのか——自分しかいません。そして、ひとり事業の最大の弱点はここです。

この事業の単一障害点(そこが止まると全部止まる箇所)は、あなた自身。

この記事では、ひとりで事業を回す人のBCPを「自分・機材・データ・お金」の4つのリスクに分けて、現実的にできる備えだけを整理します。難しい計画書は作りません。読むだけで穴が見つかるチェックリストです。

ぴよぴよ
BCPって大企業のものだと思ってた…
センパイセンパイ
むしろ逆で、代わりがいないひとり事業ほど必要なんだ。会社員は自分が倒れても給料も会社も続く。ひとり事業は止まった瞬間、収入も信用も一緒に止まるからね

ひとり事業の4大リスクを先に見る

リスク 起きること 主な備え
① 自分が倒れる 病気・ケガで働けない=収入ゼロ 生活防衛資金/保険・共済/仕事の仕組み化
② 機材・環境が止まる PC故障・停電・断線で操業停止 予備機・ポータブル電源
③ データが消える 帳簿・成果物・顧客情報の消失 クラウド化・バックアップ
④ お金が止まる 入金遅延・取引先の倒産・単価依存 運転資金の確保・入金の分散

リスク①:自分が倒れる——会社員との決定的な違い

まず知っておくべき事実から。国民健康保険には、会社員の健康保険にある「傷病手当金」が原則ありません。会社員なら病気で働けない間も給与の約3分の2が最長1年半支給されますが、個人事業主は働けない=その日から収入ゼロです。

備えは3層で考えます。

第1層:生活防衛資金
まず「固定費×6か月分」の現金。何の契約も要らない、最強の保険です
第2層:制度を使う
小規模企業共済(掛金が全額所得控除になる、個人事業主の退職金制度)は節税しながら「倒れたとき・畳むとき」の資金を積める定番。取引先の倒産に備える経営セーフティ共済という制度もあります
第3層:保険でカバー
就業不能保険などの検討はここ。優先順位は第1層・第2層の後で十分です

また、仕事中の事故や納品物のトラブルで賠償責任を負うリスクも「自分リスク」の一部です。フリーランス向けサービスのFREENANCEは、無料の口座開設だけで損害賠償保険「あんしん補償」が自動付帯します。0円で持てる賠償の備えとして、口座を作っておくだけでも意味があります。

FREENANCE

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リスク②:機材・環境が止まる

PC
メインが壊れたとき「明日も仕事ができる」状態を作る。型落ちの予備機・スマホでの応急対応・近所の修理店の把握、のどれかは用意
電源
停電対策はポータブル電源が本命。台風・地震での停電中もPC・ルーター・スマホを動かせます
ネット回線
固定回線が落ちたらスマホのテザリングに切り替え。事業用のモバイル回線を持っておくと復旧が速い
ポータブル電源

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災害時の具体的な行動(台風前の1時間でやること)は、個人事業主の防災と事業継続の記事に別途まとめています。

リスク③:データが消える

バックアップの基本は「3-2-1ルール」——データは3部、2種類の場所に、1部は離れた場所(=クラウド)に。ひとり事業なら、実務的にはこの2つで十分です。

帳簿・請求書はクラウドサービス上に置く
(クラウド会計・クラウド請求書なら自動的に達成)
仕事のファイルは事業用クラウドストレージに常時同期
PCが水没しても事業データは無傷、が作れる
XServerドライブ

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リスク④:お金が止まる

ひとり事業の資金繰りリスクは「売上が減る」より「入金が遅れる・飛ぶ」で顕在化します。

取引先を1社に依存しない
売上の50%超を1社が占めているなら、それ自体がリスク
入金サイクルを把握する
事業用口座を分けていれば、入金の遅れにすぐ気づけます
緊急時の現金化手段
FREENANCEの即日払い(請求書の買い取り)のような手段を「知っておく」。使わないのが一番ですが、選択肢を知っているかどうかで危機時の判断が変わります
ぴよぴよ
備えって、結局お金がかかるんでしょ…?
センパイセンパイ
実は今日出てきた備えの大半は0円だよ。クラウド化も、FREENANCEの保険も、取引先への連絡ルールも。お金がかかるのはポータブル電源と共済くらいで、共済は節税を兼ねる。「0円の備えから埋める」が正解

今日1時間でできる、ひとりBCPチェックリスト

  • ✓□ 固定費6か月分の現金があるか(なければ目標額を決める)
  • ✓□ 帳簿・請求書・仕事ファイルはクラウドにあるか
  • ✓□ PCが今壊れたら、明日どう仕事するか答えられるか
  • ✓□ 停電時の電源と通信の代替があるか
  • ✓□ 取引先1社への売上依存度は50%未満か
  • ✓□ 倒れたとき、進行中の案件の状況を家族や外注先が把握できるか(案件メモの共有)
  • ✓□ 賠償リスクへの備えがあるか(あんしん補償など0円の手段でOK)

データを守る前提として、パスワードとログイン情報の管理も重要です。個人事業主のパスワード管理・セキュリティの整え方もあわせてどうぞ。

※本記事は筆者の実体験と2026年9月時点の公開情報に基づきます。共済・保険・各サービスの制度内容や条件は変更されることがあるため、加入・利用前に必ず公式情報をご確認ください。税務・保険の個別判断は専門家にご相談ください。

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この記事は個人事業主の開業・運営 完全ガイドの一部です。会計・契約・集客・雇用など、他のテーマもまとめて読めます。