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台風が列島に近づくたびに思うのですが、会社員時代の台風は「会社が出社判断をしてくれるイベント」でした。個人事業主になった今は違います。停電するのも、納期が飛ぶのも、データが消えるのも、全部自分の問題。誰も判断してくれないし、誰も補償してくれません。
この記事では、個人事業主の「防災」を事業を止めないための備え(事業継続)という観点で整理します。あわせて、見落とされがちな「事業用の防災用品は経費になるのか」も扱います。
ぴよ
センパイ個人事業主の事業が止まる3つのパターン
| 止まるもの | 何が起きるか | 備え |
|---|---|---|
| ① データ | PC水没・停電でファイル消失。請求書も帳簿も飛ぶ | クラウド化・バックアップ |
| ② 電源 | 停電でPC・ルーターが使えず仕事も連絡も不能 | ポータブル電源・モバイルバッテリー |
| ③ 連絡手段 | 固定回線断・充電切れで取引先と音信不通 | モバイル回線の確保・予備番号 |
① データ:クラウドに置いてあれば「PCが壊れても事業は壊れない」
いちばん安い防災はこれです。帳簿・請求書・成果物をクラウドに置いておけば、機材が全損しても事業データは無傷です。
- ✓会計データ:私はクラウド会計(freee)を使っているので、帳簿は手元のPCに依存しません
- ✓仕事のファイル:Googleドライブ等のクラウドストレージに常時同期
- ✓紙で持っている重要書類(開業届の控えなど)はスキャンして控えをクラウドへ
個人のGoogleドライブに仕事のファイルを混ぜている人は、これを機に事業専用のクラウドストレージを分けるのもおすすめです。会計と同じで「個人と事業の分離」はデータでも効きます。事業用として使いやすいのは次の2つ。
② 電源:停電で「仕事道具が全部文鎮になる」のを防ぐ
在宅で仕事をする個人事業主にとって、停電=操業停止です。ノートPC・スマホ・Wi-Fiルーターが動き続けられるかで、停電中も仕事と連絡が維持できるかが決まります。
備えの本命はポータブル電源です。選ぶときの目安はこの3点。
あわせて、飲料水・簡易トイレ・ライトなどの生活側の備えは、中身を考えるのが面倒なら防災セットでまとめて揃えるのが早いです。
③ 連絡手段:取引先と「つながらない時間」を作らない
停電・固定回線断のとき、最後に残る連絡手段はモバイル回線です。私はスマホ1台にeSIM×2(個人用+事業用)を入れているので、事業用番号の待ち受けは常にスマホ側にあります。取引先への「本日の納品は遅れます」の一報が打てるかどうかは、信頼に直結します。
台風接近が分かった時点でやることも決めておきましょう。私の場合は「全デバイス満充電・ポータブル電源満充電・納期に関わる取引先へ事前連絡」の3点セットです。
ぴよ
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事業用の防災用品は経費になるのか
ここが個人事業主ならではの論点です。考え方の軸は「事業のための支出かどうか」。
- ✓事業用機材を守る・動かすための支出(ポータブル電源、UPS、モバイルバッテリー等)は、事業利用分について備品・消耗品として経費計上が考えられます。10万円未満なら消耗品費で一括、10万円以上は原則資産計上
- ✓仕事とプライベート兼用なら、他の兼用資産と同じく使用実態に応じた按分が基本
- ✓水や食料など生活のための備蓄は、事業専従でない限り経費にしにくい領域です。「何でも防災名目で経費」は通りません
大事なのは、聞かれたときに説明できる区分にしておくこと。「これは停電時に業務用PCとルーターを動かすための電源です」と言える状態なら筋が通ります。※個別の判断は事業の実態によるため、税務署・税理士に確認してください。
まとめ:台風が来る前の1時間でできること
- ✓データはクラウドへ——0円でできる最強の防災
- ✓電源はポータブル電源で確保——停電中もPC・ルーター・スマホを動かす
- ✓連絡手段はモバイル回線——事業用番号をスマホに。取引先への事前連絡もセット
- ✓事業用の防災用品は事業利用分を経費にできる可能性。説明できる区分を
台風シーズンは毎年来ます。今年の台風で「ヒヤッとした」なら、それが備えを整えるいちばんいいタイミングです。
※本記事は筆者の実体験と2026年9月時点の公開情報に基づきます。商品の仕様・価格は変わるため購入前に販売ページでご確認ください。税務の個別判断は税務署・税理士にご相談ください。



