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個人事業主として開業したら、事業用の銀行口座を作るのが最初のお金まわりの仕事です。私は楽天銀行の個人ビジネス口座を開設し、freee会計と連携させて使い続けています。
結論から言うと——楽天銀行の個人口座をすでに持っているなら、窓口に一度も行かずネットだけで完結し、私の場合は1週間ほどで開設できました。ただし、使い勝手には正直「うーん」と思う点もあるので、それも隠さず書きます。
なぜ楽天銀行にしたのか
ぴよ
センパイ口座選びのとき、私が譲れなかった条件は「窓口に行かずにネットだけで完結すること」でした。地元の信用金庫なども候補にしましたが、窓口での手続きが必要で、平日の日中に時間を取られるのが引っかかりました。
その点、楽天銀行はすでに持っていた個人口座のログイン画面からそのまま申し込めて、書類の提出までネットで完結。「新しい銀行と一から取引を始める」のではなく「持っている口座にビジネス用を足す」感覚で始められたのが決め手でした。
開設の条件と必要書類(2026年9月時点の公式情報)
- ✓楽天銀行の個人口座を持っていること(個人口座のログイン画面から申し込む方式)
- ✓18歳以上の個人事業主であること(開業前は申し込めません)
- ✓提出書類:開業届の控え・確定申告書第一表・許認可証などのいずれか1つ(アプリでのアップロードまたは郵送)
- ✓口座名義は「屋号+氏名」「氏名+屋号」「氏名のみ」から選択(屋号だけの名義は不可)
- ✓開設までの目安:1〜2週間
※条件・書類は変わることがあるので、申込前に公式サイトで最新情報を確認してください。
ここで効いてくるのが「開業届の控え」です。私はネットで開業届を提出したので、紙の受付印付き控えはありません。電子申請の場合は、提出した開業届のデータとe-Taxの受信通知のセットが控えの役割を果たします。開業届のネット提出の記事で「受信通知を必ず保存して」と書いたのは、まさにこういう場面で必要になるからです。
開設までの流れ(私の場合)
使ってみて良かった点
補足すると、「今ある個人口座を会計ソフトに連携すればいいのでは」は罠です。個人口座を連携すると、家賃も食費もサブスクも、事業と無関係な入出金が全部会計ソフトに流れ込み、毎月それを1件ずつ除外する羽目になります。連携の自動化が活きるのは「その口座の動き=すべて事業」という状態を作ったときだけ。口座を分けることは、連携機能を使いものにするための前提条件なんです。
正直、不満な点
ぴよ
センパイここは実際に使っている人間として、はっきり書いておきます。
① 画面(UI)が古い
個人口座やスマホアプリの今風の画面に慣れていると、ビジネス口座の管理画面は正直「一昔前」という印象です。使えないわけではありませんが、洗練されてはいません。
② スマホでログインすると、PC用サイトを開くことになる
スマホからサクッと残高確認、といきたいところですが、実際はスマホでもPC用サイトを開いて操作する形になり、画面の拡大縮小をしながらの操作になります。スマホ中心で銀行を使いたい人は、ここは覚悟しておいてください。
③ 定期的にログインが「新規扱い」になり、入力をやり直させられる
これが一番の不満です。しばらくすると(あるいは環境が変わると)ログインが新規扱いになり、支店番号・口座番号・設定した質問への回答を、あらためて入力させられます。セキュリティのためとはいえ、頻度と入力項目の多さで「またか…」となります。
対策:支店番号・口座番号・秘密の質問の答えを、パスワード管理アプリなど安全な場所にすぐ出せるように控えておくこと。私はこれで再ログインのストレスがだいぶ減りました。
それでも私が使い続けている理由
不満は全部「管理画面の使い勝手」の話で、口座としての機能——事業のお金の分離、freeeとの自動連携、ネット完結——には満足しているからです。管理画面に毎日ログインするわけではなく、日々の記帳はfreee側で自動的に済んでいくので、実害は思ったより小さい、というのが使い続けての実感です。
よくある質問
Q. 楽天銀行の個人口座を持っていない場合は?
先に個人口座の開設が必要です(ビジネス口座は個人口座のログイン画面から申し込む方式のため)。その分の日数も見込んでおきましょう。
Q. 屋号なしでも作れる?
作れます。名義は「氏名のみ」も選べます。屋号だけの名義にはできません。
Q. 開業したばかりで確定申告書がまだない
開業届の控えで申し込めます。ネット提出した人は受信通知とセットで保存してあるか確認しておきましょう。
あわせて検討:引き落とし口座にするなら楽天カード
楽天銀行の個人口座を作る(すでに持っている)なら、楽天カードの引き落とし口座を楽天銀行に設定するのも定番の組み合わせです。楽天銀行には楽天カードの利用代金を同行口座から引き落とすことで普通預金金利が優遇されるプログラムがあります(適用条件・利率は変わることがあるため、最新情報は公式サイトで確認してください)。
注意点をひとつ。事業用カードの記事で書いたとおり、事業の経費決済は事業用カードに分けるのが大前提です。楽天カードはあくまで「個人の生活費側」のメインカード+金利優遇の組み合わせとして考えるのが、会計をきれいに保つコツです。
楽天銀行が合わない人へ:FREENANCE(フリーナンス)という選択肢
ここまで楽天銀行の話をしてきましたが、「楽天の個人口座を持っていない」「開業直後で審査書類に不安がある」という人には、フリーランス向けサービスのFREENANCE(フリーナンス)を比較候補に入れる価値があります。※私自身は楽天銀行で運用しているため、ここは公式情報ベースの紹介です。
- ✓無料で専用口座(フリーナンス口座)を開設できる。屋号やペンネーム名義も可
- ✓口座を作るだけで、仕事中の事故や納品物トラブルに備える損害賠償保険「あんしん補償」が自動付帯(無料)
- ✓入金待ちの請求書を即日払い(最短即日で現金化)にできるサービスがある——支払いサイトが長い取引先が多い業種には心強い
「事業用の口座を分ける」という目的は楽天銀行と同じですが、FREENANCEは口座+保険+資金繰りがセットになっているのが特徴です。楽天経済圏を使っていない人なら、こちらから始めるのも合理的だと思います。
まとめ
- ✓楽天銀行の個人口座があれば、個人ビジネス口座はネット完結・約1週間で作れる(公式目安は1〜2週間)
- ✓必要書類は開業届の控えなど1点。ネット開業組は受信通知の保存が効いてくる
- ✓不満はUIの古さ・スマホでのPC用サイト操作・再ログイン時の入力やり直し。口座情報と秘密の質問は控えておくのが自衛策
- ✓事業のお金の分離とfreee連携の価値は、その不満を上回る
※本記事は筆者の実体験に基づきます。開設条件・手数料等は変更されることがあるため、最新情報は楽天銀行公式サイトでご確認ください。
その前に:個人事業主の口座、どのネット銀行を選ぶ?
「事業用口座はどこがいい?」と迷う人向けに、屋号付き口座に対応する主要ネット銀行をざっくり整理します。結論、すでに楽天の個人口座があるなら楽天が最短。ゼロから選ぶなら、屋号口座の使い勝手で選ぶのがおすすめです。
| ネット銀行 | 屋号付き口座 | こんな人に |
|---|---|---|
| 楽天銀行(個人ビジネス) | ◯(屋号+氏名) | すでに楽天の個人口座がある/ネットで完結したい |
| GMOあおぞらネット銀行 | ◯(屋号口座に強い) | 振込手数料を抑えたい/事業利用メインで新設する |
| PayPay銀行(ビジネス) | ◯ | スマホ中心で使いたい/決済まわりと相性を取りたい |
| 住信SBIネット銀行 | 個人名義で分ける運用が中心 | 屋号にこだわらず、個人名義で用途を分けたい |
※屋号口座の可否・手数料・条件は各行で変わり、改定もあります。申込前に必ず公式サイトで最新情報を確認してください。ここでは「選び方の整理」として掲載しています。
- 口座・カードの明細を自動で取り込む→確定申告ソフトを比較して選ぶ
- 経費管理をラクにする→個人事業主の事業用クレジットカード比較
- まだ開業前なら→開業届はネットで出せる|手順と必要なもの

